靖国神社国家管理反対宮城県連絡会議

 

靖国神社は、明治政府が「天皇と御国のため」に戦死した者を「英霊」として祭る(合祀する)ために建てた神社です(それゆえ例えば戊辰戦争における旧幕府軍の戦死者や、西郷隆盛ら西南戦争の薩摩軍の戦死者は合祀されていません)。戦前の「大日本帝国」では、天皇が神であるばかりでなく、その天皇に尽くして戦死した者も神として崇拝されたのです。つまり靖国神社は、戦争と戦死を美化・称賛する国家的宗教施設だったわけです。

戦後、靖国神社は一宗教法人となりました。しかし1960年代、いわゆる「逆コース」と呼ばれる戦前復帰の政治的気運が高まる中で、神社本庁および日本遺族会が中心となって、「靖国神社を国家護持の慰霊施設とする」運動が展開されました。そして、①靖国神社を宗教法人から特殊法人に変えて政府の管理下に移し、②政府が「英霊」を慰める儀式・行事を行い、③その役員の人事は国が関与し、④経費の一部を国が負担及び補助することを規定した「靖国神社国家護持法」案が作られ、1969年から1972年にかけて議員立法案として自民党から毎年提出されるようになったのです。

これらの法案は、結果的にはすべて廃案となりました。しかし現在でも首相・閣僚や保守系国会議員などが靖国神社にたびたび参拝しているように、靖国神社を特別な神社とみなし、戦争を正当化しようとする動きは依然として続いています。もし日本が今後憲法を変えて、正規の軍隊をもち堂々と戦争ができるようになったら、靖国神社は再び特別な存在と化し、戦死は名誉ある行為として称賛されるに違いありません。

「靖国神社国家管理反対宮城県連絡会議」は、靖国神社や「英霊」を尊崇し戦争を美化・正当化する動きを拒絶して、人権・平和・民主主義をまもるため、1975年に宮城県内の宗教団体・労働団体・人権団体が結集してできた組織です。それから約50年にわたり、毎年2月11日の集会をまもり続けています。

 

 

加盟49団体

革新自治体をそだてる学者文化人の会
核兵器廃絶を願うキリスト者の会
カトリック正義と平和仙台協議会
河北新報労働組合
子どもと教科書みやぎネット21
司法反動化反対宮城県連絡会議
自由法曹団宮城県支部
新日本婦人の会宮城県本部
生活協同組合あいコープみやぎ
青年法律家協会宮城支部
仙台キリスト教連合
仙台市職員労働組合
仙台平和を求めるキリスト者の会
仙台靖国法案阻止キリスト者連絡会
創価学会青年部宮城県憲法研究会
テロにも戦争にもNO!の会
東北工業大学教職員組合
東北大学学生キリスト教青年会
東北大学職員組合
東北放送労働組合
東北労働弁護団
日本科学者会議宮城支部
日本キリスト改革派教会
日本キリスト教団東北教区
日本山妙法寺
日本出版労働組合連合会仙台地域協議会
日本バプテスト連盟東北地方連合
日本婦人有権者同盟仙台支部
日本放送労働組合東北支部
日本民主法律家協会東北支部
婦人民主クラブ全国協議会宮城支部
婦人民主クラブ宮城県支部協議会
平和・民主・革新の日本をめざす宮城の会
平和をつくり出す宗教者ネットinみやぎ
宮城学院女子大学教員組合
宮城教育大学教職員組合 
宮城県教職員組合
宮城県高等学校・障害児学校教職員組合
宮城県憲法を守る会
宮城県護憲平和センター
宮城県私立学校教職員組合連合
宮城県平和委員会
宮城憲法会議
宮城県歴史教育者協議会
宮城県労働組合総連合
宮城脱原発風の会
宮城婦人問題連絡会
宮城歴史科学研究会
立正佼成会仙台教会