第40回(2014年)の集会




ダウンロード
宣言文
2014sengen.pdf
PDFファイル 164.0 KB

 2014年2月11日、仙台市民会館に約500人が集まりました。開会に先立ち、宮城のうたごえの皆さんの合唱と苫米地サトロさんの歌が披露されました。
 開会後、状況報告に続いて、伊藤真さん(弁護士・法学館憲法研究所所長)の講演がありました(演題:日本国憲法ってなに?―憲法改正をいう前に―)。伊藤さんは、「多数意見が常に正しいわけではない。人権や平和という価値は、たとえ多数意見や法律をもってしても奪うことはできない。その人権や平和を国家権力がおびやかすとき歯止めをかけるのが憲法である。このような考え方を立憲主義という。民主主義と立憲主義はアクセルとブレーキの関係にある。自民党の改憲草案は、憲法の初歩的な考え方に反し、明治憲法を復活させるような内容だ。この改憲が実現すると、ヒトラーがドイツ国民を誤った道に導いた歴史を繰り返すことになる。私たちは国家のための存在ではなく、弱い立場になりうる存在である。弱い立場の人間に対する想像力を豊かにして、強い者から弱い者を守るための道具としても憲法を活用するようにしていこう」(要旨)と語りました。伊藤さんはわかりやすい実例やおもしろい小話をたくさん使ってお話をされ、会場を埋めつくす観客から大きな拍手が起きました。
 最後に「宣言」を採択し、会場から仙台駅前までデモ行進を行いました。

 



<宣言>

 私たちは今日ここ仙台市民会館において、第四〇回「信教・思想・報道の自由を守る宮城県民集会」を開催しました。
 いま日本は戦後最大の曲がり角に立っています。安倍政権は、昨年一二月に多数の人々の反対の声を無視して、国家安全保障会議設置法と特定秘密保護法を相次いで成立させました。特定秘密保護法は大変な悪法です。政府が「防衛・外交・スパイ防止・テロ防止に関する情報」を独断でしかも無期限に秘密指定でき、秘密指定の是非を国権の最高機関である国会も違憲法令審査権をもつ裁判所もチェックできず、秘密を漏らした公務員はもちろん、取材しようとした記者たちまでが重く処罰されてしまいます。そもそも憲法九条で戦争放棄と軍隊不保持を宣言した日本がこれほど厳格に外国と軍事情報を共有する必要はありません。最高裁から「違憲状態」と宣告された選挙を経て成立した安倍政権が選挙公約にも掲げていなかった法律をわずか数日の審議で強行採決してしまったこと自体、許されないことです。
 既に安倍政権は、「積極的平和主義」を唱えながら、歴代政府の解釈を変更して憲法九条の下で集団的自衛権の行使を可能とするべく準備を進めています。また昨年春には憲法九六条の「改正」を積極的に主張し、年末には「国家安全保障戦略」に事実上の武器輸出解禁と「愛国心」教育の必要性を盛り込み、政府見解の記述を強制すべく「教科書検定基準」を改悪しました。また沖縄県知事に普天間基地の辺野古移転を認めさせ、現職首相として七年ぶりに靖国神社を参拝するなど、「戦争ができる国づくり」を強引に推し進めています。これに呼応して宮城県議会も復古的な教科書の使用に道を開く請願を採択してしまいました。
 特定秘密保護法が施行されてしまえば、原子力発電や核物質に関する情報はもちろん、政府にとって不都合なあらゆる情報が次々と秘密に指定されていきます。警察は政府に批判的な言論などを公然と監視するようになり、政治家や自衛隊の不正行為を正そうとする調査研究や訴訟も非常に困難になっていくでしょう。そして秘密を扱う者は地方自治体職員や政府と取引関係のある会社員も含めて、プライバシー侵害の恐れのある適正検査を強制されます。これらすべては「信教・思想・表現の自由」や「知る権利」をはじめとする基本的人権の侵害であり国民主権の否定です。日本国憲法の実質的な破壊行為であり、憲法尊重擁護の義務(九九条)を無視する重大な背信行為です。
 この危機的な情勢の下で、私たちは、人権・平和・民主主義を定めた日本国憲法を守り、安倍政権の暴走を食い止めるため、言論と非暴力不服従の行動で闘いぬくことを改めて誓います。そして決意を新たに、次の通り宣言します。

一 私たちは、きょうの「建国記念の日」と憲法の改悪に反対します。「建国記念の日」は、天皇神話に基づくだけで歴史的根拠はなく、帝国憲法下における「紀元節」を復活させたものにすぎません。現在の「日本国」誕生の日は、人権・平和・民主主義をうたう日本国憲法の施行の日である「憲法記念日」で十分だと私たちは確信します。

一 私たちは、国民の「知る権利」をはじめとする基本的人権を侵害し、国民主権の否定と戦争のできる国家の形成につながる国家安全保障会議と特定秘密保護法に反対し、その廃止をめざします。

一 私たちは、首相や閣僚による靖国神社や伊勢神宮への参拝、靖国神社の国家護持など、政教分離原則に反する動きや、天皇の政治的利用につながる動きに反対します。

一 私たちは、公立学校その他での「日の丸・君が代・元号」の強制、教育に対する行政の不当な介入や、教育の民主化を妨げる動きに反対します。また宮城県議会が復古的な教科書の使用に道を開く請願を採択したことに抗議します。

一 私たちは、これらの諸問題で報道の果たす役割を重視し尊重します。報道や取材活動への不当な規制や介入に断固反対すると同時に、原発の問題点やクリーンエネルギーの普及に関する積極的な報道と、犯罪事件における実名報道や安易な犯人視報道の抑制など、すべての関係者が真実と公正を貫き人権の尊重に努めるよう要望します。

二〇一四年二月一一日

二・一一信教・思想・報道の自由を守る宮城県民集会
 
靖国神社国家管理反対宮城県連絡会議加盟四九団体 (アイウエオ順)
革新自治体をそだてる学者文化人の会
核兵器廃絶を願うキリスト者の会
カトリック正義と平和仙台協議会
河北新報労働組合
子どもと教科書みやぎネット21
司法反動化反対宮城県連絡会議
自由法曹団宮城県支部
新日本婦人の会宮城県本部
生活協同組合あいコープみやぎ
青年法律家協会宮城支部
仙台キリスト教連合
仙台市職員労働組合
仙台平和を求めるキリスト者の会
仙台靖国法案阻止キリスト者連絡会
全金本山労働組合
創価学会青年部宮城県憲法研究会
テロにも戦争にもNO!の会
東北工業大学教職員組合
東北大学学生キリスト教青年会
東北大学職員組合
東北放送労働組合
東北労働弁護団
日本科学者会議宮城支部
日本キリスト改革派教会
日本キリスト教団東北教区社会委員会
日本山妙法寺
日本出版労働組合連合会仙台地域協議会
日本婦人有権者同盟仙台支部
日本放送労働組合東北支部
日本民主法律家協会東北支部
婦人民主クラブ全国協議会宮城支部
婦人民主クラブ(再建)宮城県協議会
平和をつくり出す宗教者ネットinみやぎ
宮城学院女子大学教員組合 
宮城・革新統一をすすめる懇談会 
宮城教育大学教職員組合 
宮城県教職員組合
宮城県高等学校教職員組合
宮城県憲法を守る会
宮城県護憲平和センター
宮城県私立学校教職員組合連合
宮城県平和委員会
宮城憲法会議
宮城県歴史教育者協議会
宮城県労働組合総連合
宮城脱原発風の会
宮城婦人問題連絡会
宮城歴史科学研究会
立正佼成会仙台教会